2001年6月27日
『きれいだね』

「うん。きれいだね」

『摘んで持って帰りたいね』

「そぉだね。でも、あの華だけはダメだよ。」

『どぉして?』

「あの華は触ると傷付けられちゃうからだよ」

『気を付けても?』

「うん。あれは誰が触っても傷付ける怖い華なんだ。だから綺麗な血の色をしてるだろ?」

『じゃぁあの華は人の血を吸って咲いてるの?』

「そうだよ。血を吸って咲き誇る恐ろしい華なんだ。だから遠くから見てようね。傷付けられないように。」

『うん。』
華はまだ咲きつづける・・・

人を傷付けるため・・・

そして・・・

その血でもっと綺麗な紅色に自分を染め上げていくために・・・

咲きつづける・・・

沢山の棘を隠し・・・

咲きつづける・・・

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